昔 お坊さんの研修会で大学の先生の講義を聞く機会がありました。その時に「仏教はオープンキャノン」というワードを聞いてものすごく腑に落ちたことがあったので、今日はオープンキャノンについて書きたいと思います。
この「キャノン」っていうのは正典(Canon, カノンともいう)のことを指します。正典とは、「教団・教会が公式に認めている、教義の規準や信仰生活の規範となる書物」(デジタル大辞典)のことです。
それが仏教はオープンなんだというのが「仏教はオープンキャノン」の意味になります。
僕はその講義の時に受け止めたのは「時代の流れとともにどんどんオープンな状態の中に要素が雪だるま式で増殖していく」というようなイメージでした。
「日本の仏教は仏教じゃない」なんて言われることもあったりしますが、このオープンキャノン説だと、そこもオープンな受け皿に受け入れられていくと解釈できるのじゃないかなと個人的には思ってますし、そうやって時代の流れとともに器が大きくなるのはいいじゃんって気がします。
聖書なんかは完全なクローズドキャノンです。